生理的飛蚊症のメカニズム

飛蚊症は生理的な原因と病気の前兆から起きる場合と2つあります。
生理的飛蚊症は目の機能に問題があったり、日常生活に大きな健康被害をもたらす病気ではありません
こちらでは生理的飛蚊症の原因について解説します。

目は外部から入って来る光を角膜と水晶体を通して入ってきます。
そして「硝子体」を通して網膜に映し出し、脳がそれを映像として認識します。
目に入ってくる光には有害な紫外線も含まれていて、この紫外線の影響で硝子体の中に活性酸素が発生します。

その結果、硝子体内のたんぱく質や脂質が酸化されてしまいます。
そして、硝子体の組織を変質し濁りが生じて、それが黒い影として網膜に映り飛蚊症となります。

この黒い影は人それぞれ様々で、黒い点、黒いゴマ状、黒い糸くず、半透明のゼリー状など色々な症状があります。

飛蚊症が原因でノイローゼになる方も

目の前をちらつく不快な浮遊物が見えることで、必要以上気になってしまいノイローゼになる方もいます。

飛蚊症は病気ではありません。
生理的な原因の飛蚊症であれば何も心配の必要はありません。
これ以上飛蚊症が悪化しないようにだけ、十分に対策をとりましょう。

加齢、老化が最多原因の飛蚊症

飛蚊症を引き起こす要因は「紫外線」により、目に発生した「活性酸素」が硝子体内の組織を変質させることは前述しました。

若い時や免疫機能が正常な時は、この「活性酸素」を分解する「酵素」が分泌されます。
酵素の力で硝子体内の組織の酸化を抑制することで飛蚊症となる濁りを防ぎます。

しかし、加齢、老化によりこの「酵素」の分泌が減少してしまいます。
その結果硝子体の組織は酸化を抑えることが不可能になり、飛蚊症を引き起こしてしまいます。

生理的飛蚊症の原因の最多は加齢、老化によるもので、60歳代の2割から3割は飛蚊症の症状が表れていると言われています。

スマホ、パソコンが原因の飛蚊症

また最近ではスマホやパソコンの長時間の使用による、20代や若い世代でも飛蚊症に悩む方が増えています。

スマホやパソコンの画面から出るブルーライトには紫外線が含まれていて、活性酸素の発生の原因となってしまいます。
そして活性酸素は硝子体の劣化させ飛蚊症の原因になってしまいます。

飛蚊症と老眼の関係

老眼は目のレンズの役割をする水晶体が加齢により硬化して、水晶体のピントを調節する毛様体筋が弾力性を失い、その結果ピント調整が不可能な状態になることで起こります。

近いものが見づらい
暗いところでは見えにくい
などの症状が表れます。

飛蚊症は水晶体でなく、その後ろにある硝子体の劣化なので老眼の現象とは直接関係はありませんが、加齢や老化による原因という意味では共通しています。

ドライアイも飛蚊症の原因になる

ドライアイは、
・パソコンやスマホを長時間使用
・エアコンの効いた部屋に長時間滞在
・ストレスや睡眠不足
が原因で起こります。

角膜に涙が十分に供給されなくなることで角膜が乾燥して、角膜の表面に異常が起こるのがドライアイです。
その症状は、
「目が霞む」
「目が疲れやすい」
などがあります。

またドライアイは眼精疲労の要因となることもあります。
飛蚊症は、眼精疲労から発展することもあります。
そのため、ドライアイの対策を十分とることが大切です。

コンタクトレンズと飛蚊症

飛蚊症の方でもコンタクトレンズを装着されても問題はありませんが、ドライアイには注意が必要です。

コンタクトレンズを使用されている方は、使用していない方とを比べると目が乾燥しやすい状態になります。

目がゴロゴロしたり、充血する場合はドライアイの可能性が高いと考えられます。
コンタクトレンズは、その使用時間、煮沸消毒など使用に応じた注意を守って装着することが大切です。

ストレスも飛蚊症の原因になる

ストレスも生理的飛蚊症の原因と言われています。
ストレスを感じることで活性酸素が大量に発生するからです。

前述のように活性酸素は硝子体を劣化させ、飛蚊症を引き起こす要因です。
通常は酵素が働き、活性酸素を分解して抑制できますが、活性酸素が大量になるとその分解に追いつかなくなるためです。

スピリチュアルな飛蚊症?

飛蚊症によく似た見え方で、プラーナというものがあるそうです。
特別な能力がある人に見える現象だそうですが、科学的な立証はありません。

飛蚊症は食事で治療できる?

飛蚊症は活性酸素による硝子体の劣化が主な原因です。
抗酸化作用の能力の低下に起因しています。

抗酸化作用の低下により体内の活性酸素は増えていき、老化が進行します。
それを防止するためには、できるだけ活性酸素を除去できる食べ物を選ぶことが大切になります。

活性酸素を取り除いてくれる食べ物は、

・大豆
・小麦
・柚子

この3つの食べ物は、活性酸素を体内から除去してくれる栄養素が豊富に含まれているので毎日の食生活の中に取り入れた方が良いでしょう。

この他にも、アーモンドも抗酸化作用の高い食物と考えられています。

活性酸素を取り除く食物と一緒に摂取すれば更に効果も期待できます。

また老化を遅らせるビタミン群も積極的に摂取しましょう。
カボチャ、ニンジンを始めとしたβ-カロテンが豊富に含まれる、緑黄色野菜は特に重要です。

またサプリメントで抗酸化防止に有効な成分を普段から摂取することも方法の一つです。
飛蚊症に有効なサプリメントはこちらで詳しく解説しています。
飛蚊症に有効なサプリメントとは?

飛蚊症でもレーシック手術は可能?

近視や遠視、乱視などが原因で発症している飛蚊症は、レーシック手術を受けることが可能です。
レーシック手術を受けた後で飛蚊症が改善されたという事例もあるようです。
しかしレーシック手術で飛蚊症が治せるというわけではありません。
逆に、レーシック手術をした後に飛蚊症が発生したという報告もあります。

飛蚊症は脳の病気で起きる?

飛蚊症は脳の異常から起きることもあるようです。
脳の検査は、脳ドックでMRIの検査を受けることになるでしょう。

しかし、飛蚊症に気づいた時は、はじめから脳の病気を疑う前に眼底の検査を受けて下さい。
まずは眼科医の診断と判断を仰ぎましょう。

また、飛蚊症の基本的な知識について、こちらで詳しく解説しています。
参考にして下さい。
目の不快な浮遊物、飛蚊症とは